アンブレイラ

花瓶から一輪 萎れた花を撫でる
もう戻らないよ でも気が休まる
乾かないまぶたを残して梅雨が明ける
種も撒かないで “また芽が出るよね” だなんて

なんで思えるんだ
覚悟もないで散らかした夢が
うずくまっても襲ってくるよ
庇う君が雨に打たれてた

アンブレイラ
いつも僕を隠してくれた
雨音が近いな
君をかき消すよ

カーテンが揺れて 空っぽな体を透かした
昨日の涙が嘘のように
なんてことはないような気がしてきた昼頃
君の腕の中は淡い 僕の臆病をよく包んだ

どうしようもない僕だ
君の赤い目から目を逸らした
白くなった表情に
“どこかきれいになったね” だなんて

Every year on my birthday, you would prepare a whole cake for me.
You would say “That’s what I wanted in my childhood.”

Everything is fine.

また雨雲が重くなって
頬を濡らすんだ
君の素直さ まだ 恋しいよ
so rain is heavenly
肺を掴んでも変われないのに なのに
何度も思うんだ
君を愛せた僕を生きたいと
アンブレイラ
いつもそばで華やいでた
君はもういないんだ
雲が解けてく
アンブレイラ
いつもそばでさしてくれた
雨が光って綺麗だ
君が指差す方